欠片もいろいろ
種崎から仁井田の高知新港の手前まで、砂浜の散策をしているときに見つけた欠片のいろいろです。
貝殻や石ころ、時々瓶石、たまにはヒトデや魚の骨格標本(?)に出会ったり、そしてあまりうれしくないのがゴミと称される諸々で、特にプラスチック類が目立ちます。
これからの季節、南からの風が強くなるにしたがって種崎海水浴場の波打ち際には多量のごみが打ち寄せてきます。はるか太平洋のむこうから流れつく椰子の実ではありません。鏡川流域のあちこちから浦戸湾に流れ込んだごみが、湾口の(高知市唯一の)海水浴場にたどりつきます。
夏の種崎海水浴場
世界中で毎年800万トンものプラスチックがごみとして海に流れ込み、海にすむ生き物たちを傷つけたり、命をうばったりしています。海面や海中を漂うプラスチックはやがて海底に沈み、永久に分解されず、マイクロプラスチックとなって食物連鎖の一部になっていくといわれています。
東日本大震災後、世界各地に日本から流出したと思われる多量のゴミが流れついているそうです。自国のごみの始末も大変ですが、こうした漂流ゴミが海洋汚染をさらに悪化させていることは明白です。
南海トラフ巨大地震が起きれば、災害ごみが37都府県で計約3億トン発生すると環境省の発表がありました。最多は愛知県の5168万7千トン、次いで静岡県が4912万1千トン、その次が高知で2860万1千トンになるのだとか。すべてのごみが海に流れ込むわけではありませんが、巨大な津波は私たちの予想以上に何もかもを海にさらっていくでしょう。
気分転換の散策タイムは、足元の欠片たちに重い課題を突き付けられる時間でもあります。
0コメント